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居間の入口から聞き慣れた叫び声が飛び込んできた。見れば廊下から居間を覗き込むの綱吉の姿。首にタオルを巻いた格好で、丁度風呂上がりに通りかかったところのようだ。

「ったく、…どうせまたランボが原因なんだろ~? …ん、しょっ…と!」
「あーーーっ!! はなせ~!このっ ツナぁ!!ランボさんをはなすんだもんね~っ!!」

呆れたようにため息を吐きながら居間に足を踏み入れると、綱吉はちょろちょろと走り回り続けているランボが近くに来たところで脇の下に手を差し入れて小さな体をひょいと抱え上げてしまった。
ランボはじたばた暴れるものの、しかし成果は二本足としっぽとがぶらぶら揺れるのみ。

「ありがとうツナ兄!」
「あぁフゥ太。もう9時だぞ、…ほら!ランボもイーピンも、何が原因かしらないけど、ケンカは終わりにしてはやく寝ろよー!」
「うぅ~このダメツナめがぁ~!ツナなんてたのまれたってランボサンタ様のトナカイにしてやんないもんね~だっ」
「あっこら!暴れるなランボ!…あで! 鈴をぶん回すなっ!つーかダメツナ言うなよな!」

子供達にもう就寝するようにと注意する綱吉の腕の中で、尚もランボは暴れ続け、ついには持っていたリボンを回して綱吉の頭に鈴をぶつけだした。
綱吉はあわてて腕を伸ばして距離をとり、イーピンがランボを叱る。

「乱暴、駄目!ランボ悪イ子!!」
「そ、そーだぞっ!悪い子のところにはサンタクロース来てくれないんたぞ!」

ちゃんと友達と仲良くして、早寝するよいこじゃないとサンタクロースはプレゼントくれないんだからな!

そう言ったとたんに、ぴたりと暴れるのをやめる。
「ら、ランボさんは、いいこだもんね?! ケンカなんかしてないし、プレゼントのひとりじめもしたりしないよいこだもんね!!」慌てて“よいこ”を主張する子供の言葉に(…そんなこと考えてたのか。)とジト目になりつつ、一つ大きく息を吐くと、綱吉はランボを下ろしてやる。

「はぁ。…三人とも今日はもうケンカはなしな?歯磨きはもうしたか?…ん、よし! ちゃんとあったかくして寝るんだぞ?…それじゃあ、おやすみ!」
「晩安、綱サン!」
「おやすみ!ツナ兄~」
「ばいぶ~!」

すっかり板についてしまった就寝前の確認をして子供達を見送る。どたばたと駆け足で去る後ろ姿に、「…あ、」言い忘れを思い出して投げかける。

「トイレも忘れるなよ!」
「わかってるもんね~!」


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