完成予定0.00X%のネタをこっそり呟くためのブログ。半端なままでの更新が多くともそこはそっと見守ってあげてください&応援する気持ちが芽生えたら拍手を!(管理人がむせび泣いて喜びます)
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以前にリクエストのあった、家光さんカミングアウト前提パラレルのゆりかご事件に関するやつです。
連載予定。とりあえずまだ序盤。
綱吉5歳くらい。九代目視点。
『永久に眠れ』:titleThanks[as far as I know]
チチチ、ピピッ、
「…ぉの、あさですよーぉ!」
小鳥のさえずりと共に耳許をくすぐる、鈴を転がしたような高く愛らしい声。ゆさゆさと懸命に揺する、肩に置かれたちいさく柔らかなてのひら。
その感触に、微睡みの中から抜け出してゆっくりと目蓋を持ち上げれば開けた視界に一番に映るのは、朝日に透けてきらきら輝く甘やかな色の髪。飴細工のような透明感ある焦茶のクリッとした大きな瞳と目があうと、相手は顔の筋肉を精一杯に使って笑みをつくり、
「あ!おはよーございますっ、のーの!」
「――はい、お早うございます。」
ふっくり柔らかそうな唇から発せられる丁寧な挨拶に、此方も同じく丁寧に返す。
そんな、毎朝恒例のやりとり。
この時間こそ、しわまみれ骨ばかりの老体に鞭打ち多忙な日々を送る自身とってのかけがえのない活力源であり、一日の内で最上級の幸福な時間であると内心ひとりで至福を噛みしめる。
「今日も『お務め』ご苦労様です、綱吉くん。」
そう言って頭を撫でれば愛しの幼子は、誇らしげに、けれどもほんのりと照れくさそうにして「えへへ!!」と笑う。
自分もみんなの役に立ちたいのだと、なんとも可愛らしくもいじらしいおねだりを受けて彼に『お仕事』を任せるようになってから早数ヶ月。
初めてあった時はまだハイハイも出来ないくらい小さな赤ん坊だった子どもは、今では自由に走り回れる程に成長し、それどころか既に自立の第一歩も踏み出し始めている。
子どもの成長とは総じて速いものだとわかっているけれど――あぁ本当に。しみじみ思うよ、
時が過ぎるのは早いねと
(もう君がイタリアに来て何年目だろう。すっかり君の笑い声が当たり前になった)
NEXT→私はまだここに
連載予定。とりあえずまだ序盤。
綱吉5歳くらい。九代目視点。
『永久に眠れ』:titleThanks[as far as I know]
チチチ、ピピッ、
「…ぉの、あさですよーぉ!」
小鳥のさえずりと共に耳許をくすぐる、鈴を転がしたような高く愛らしい声。ゆさゆさと懸命に揺する、肩に置かれたちいさく柔らかなてのひら。
その感触に、微睡みの中から抜け出してゆっくりと目蓋を持ち上げれば開けた視界に一番に映るのは、朝日に透けてきらきら輝く甘やかな色の髪。飴細工のような透明感ある焦茶のクリッとした大きな瞳と目があうと、相手は顔の筋肉を精一杯に使って笑みをつくり、
「あ!おはよーございますっ、のーの!」
「――はい、お早うございます。」
ふっくり柔らかそうな唇から発せられる丁寧な挨拶に、此方も同じく丁寧に返す。
そんな、毎朝恒例のやりとり。
この時間こそ、しわまみれ骨ばかりの老体に鞭打ち多忙な日々を送る自身とってのかけがえのない活力源であり、一日の内で最上級の幸福な時間であると内心ひとりで至福を噛みしめる。
「今日も『お務め』ご苦労様です、綱吉くん。」
そう言って頭を撫でれば愛しの幼子は、誇らしげに、けれどもほんのりと照れくさそうにして「えへへ!!」と笑う。
自分もみんなの役に立ちたいのだと、なんとも可愛らしくもいじらしいおねだりを受けて彼に『お仕事』を任せるようになってから早数ヶ月。
初めてあった時はまだハイハイも出来ないくらい小さな赤ん坊だった子どもは、今では自由に走り回れる程に成長し、それどころか既に自立の第一歩も踏み出し始めている。
子どもの成長とは総じて速いものだとわかっているけれど――あぁ本当に。しみじみ思うよ、
時が過ぎるのは早いねと
(もう君がイタリアに来て何年目だろう。すっかり君の笑い声が当たり前になった)
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