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結局その時は、しばらくは綱吉本人の様子をみてから考えようと、結論は保留ということになった。
彼がイタリア語を日常会話に支障なく話せるようになりさえすれば、あるいは本人が此所に残りたいと言えば日本へ帰国するということもなくなるかもしれない。
なのでこっそり本人に確認してみることにする。

「――ねぇ、綱吉くん?」
「なぁに?」
「ここの生活は好きかな?」
「うん!…でも、のーの、なんでそんなこときくの?」

戸惑いもなく頷いたことに安堵し、しかし次いで理由を訊ねられて(…正直に話して日本に行きたいと言われても困るし…)と考えた九代目は綱吉の質問には答えずに話題を変えようと試みる。

「ん~そうだねぇ…ところで綱吉くんはイタリア語でおはなしは上手にできますか?」

――――せっかくイタリアにいるのだからそろそろイタリア語を勉強してみないか?
そう誘えば、おおきな瞳を一度くるりとさせた綱吉は、直後ぴょこんと跳ねるように手を上げて、はーいっ!と言った。

「つっくん、イタリアご、はなせるよ!」

瞳を輝かせて宣言すると、――――あったときとバイバイするときはCiaoでー、おはようはBuona mattina、おやすみがBuona notte!ありがとうはGrazie!――――指折り数えながらイタリア語の挨拶を口にして、九代目に小さな胸を張ってみせる。

この屋敷のものは皆、綱吉の前では基本的に日本語を話すとはいえども、やはりそれ以外で使っている日常語はイタリア語である。おそらく互いの挨拶などはイタリア語でし合っていたのだろう、そして綱吉はその会話を耳にするうちに自然と覚えてたのだろう。

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