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結局その時は、しばらくは綱吉本人の様子をみてから考えようと、結論は保留ということになった。
彼がイタリア語を日常会話に支障なく話せるようになりさえすれば、あるいは本人が此所に残りたいと言えば日本へ帰国するということもなくなるかもしれない。
なのでこっそり本人に確認してみることにする。
「――ねぇ、綱吉くん?」
「なぁに?」
「ここの生活は好きかな?」
「うん!…でも、のーの、なんでそんなこときくの?」
戸惑いもなく頷いたことに安堵し、しかし次いで理由を訊ねられて(…正直に話して日本に行きたいと言われても困るし…)と考えた九代目は綱吉の質問には答えずに話題を変えようと試みる。
「ん~そうだねぇ…ところで綱吉くんはイタリア語でおはなしは上手にできますか?」
――――せっかくイタリアにいるのだからそろそろイタリア語を勉強してみないか?
そう誘えば、おおきな瞳を一度くるりとさせた綱吉は、直後ぴょこんと跳ねるように手を上げて、はーいっ!と言った。
「つっくん、イタリアご、はなせるよ!」
瞳を輝かせて宣言すると、――――あったときとバイバイするときはCiaoでー、おはようはBuona mattina、おやすみがBuona notte!ありがとうはGrazie!――――指折り数えながらイタリア語の挨拶を口にして、九代目に小さな胸を張ってみせる。
この屋敷のものは皆、綱吉の前では基本的に日本語を話すとはいえども、やはりそれ以外で使っている日常語はイタリア語である。おそらく互いの挨拶などはイタリア語でし合っていたのだろう、そして綱吉はその会話を耳にするうちに自然と覚えてたのだろう。
彼がイタリア語を日常会話に支障なく話せるようになりさえすれば、あるいは本人が此所に残りたいと言えば日本へ帰国するということもなくなるかもしれない。
なのでこっそり本人に確認してみることにする。
「――ねぇ、綱吉くん?」
「なぁに?」
「ここの生活は好きかな?」
「うん!…でも、のーの、なんでそんなこときくの?」
戸惑いもなく頷いたことに安堵し、しかし次いで理由を訊ねられて(…正直に話して日本に行きたいと言われても困るし…)と考えた九代目は綱吉の質問には答えずに話題を変えようと試みる。
「ん~そうだねぇ…ところで綱吉くんはイタリア語でおはなしは上手にできますか?」
――――せっかくイタリアにいるのだからそろそろイタリア語を勉強してみないか?
そう誘えば、おおきな瞳を一度くるりとさせた綱吉は、直後ぴょこんと跳ねるように手を上げて、はーいっ!と言った。
「つっくん、イタリアご、はなせるよ!」
瞳を輝かせて宣言すると、――――あったときとバイバイするときはCiaoでー、おはようはBuona mattina、おやすみがBuona notte!ありがとうはGrazie!――――指折り数えながらイタリア語の挨拶を口にして、九代目に小さな胸を張ってみせる。
この屋敷のものは皆、綱吉の前では基本的に日本語を話すとはいえども、やはりそれ以外で使っている日常語はイタリア語である。おそらく互いの挨拶などはイタリア語でし合っていたのだろう、そして綱吉はその会話を耳にするうちに自然と覚えてたのだろう。
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息子の自分に向けられる白い目(+ほんのり嫉妬)にしっかりと気が付いていた九代目であったが、そんなものはなんのその痛くも痒くもないとばかりに可愛い可愛い孫がわりを愛でるのを止める気など毛頭なかった。
しかし、
(…やっぱりわがままなのかねぇ)
下方に揺れる茶色を見つめながら、九代目は先日に子どもの親達から受けた相談を思い出していた。
*****
「――学校?」
おうむ返しに呟けば、眼前の人物は常春の笑顔で頷いた。
「えぇ!ツっ君ももうすぐ6歳でしょう?
そろそろ小学校のことを考えてあげないといけないかしらって…」
「この付近にある小学校はイタリア人しか通ってませんし、あのこはまだイタリア語を話せませんからね」
奈々に続いて家光も苦笑する。
もし日系学校に通わせるとなるとここから通うには少し距離が有りすぎる。遠方だからといってボンゴレの力が及ばないわけではない(たとえイタリア国外であろうともボンゴレの力は衰えはしないのでその意味では距離はあまり関係ないのだ)が、そもそも綱吉をボンゴレの名で外に出す積もりはない。まだいまのところは。
そのように話しているうちに、件の日系学校に通う為に引っ越すというならばいっそのこと日本に帰国して日本の学校に通えば良いのではないか、という流れになった。主に提案者である奈々がとても乗り気で。
*****
そんな彼女の様子に、九代目は思うのだ。
――――やはり彼女は故郷が恋しいのだろうか。
沢田家がイタリア・ボンゴレ九代目の私邸にて暮らしはじめること早数年。母子の邸内における自由と安全は完璧なまでに保証されていたが、そのぶんあまり外出はできない生活を送ってきた。
屋敷における母子との会話は全面的に日本語であり、食事は日本料理だってあるし(寧ろ料理が趣味である奈々が自由に使えるよう彼女専用キッチンがあるので奈々自身が和洋中に拘らず自慢の腕を奮ってくれる)、私邸の敷地内には立派な庭や森といった自然も溢れているので室内にばかり籠ってしまうという心配も無いが、それでもやはり異国の地。それも多少軟禁染みた部分の否めないこの生活よりも慣れ親しんだ母国のほうが好ましいのではないか。
愛しい我が子を育てるならば、やはり生まれた国が良いと思っているのかもしれない。
そう思案する。
もともと彼らがこの屋敷に暮らしているのは、沢田母子の安全のためだった。綱吉の顔見せの挨拶に沢田一家が九代目のもとを訪ねていたその間に、タイミング悪くボンゴレと敵対勢力との抗争が勃発し、その間の母子の護衛も兼ねて九代目が沢田一家を私邸に留まらせた。しかしその後抗争が落ち着いても、なんとなく屋敷に溶け込んでしまった奈々と綱吉の存在に、そのまま共同生活は継続され、現在に至っているわけである。
正直最近では九代目は内心(このまま綱吉君がうちの子になってくれれば良いのになぁ)などと思っていたりする。思っていたりはするのだが、しかし、本人達の意思を尊重しないわけにもいかない。
ものっすごく久々、連載の続きです。
うっかり話の流れを忘れかけてる←
えーとこれから、そうそう!親子喧嘩までいかなくては…寧ろ本編開始はいつになることやら;
NEXT→二月の風のような
titleThanks[as far as I know]
しかし、
(…やっぱりわがままなのかねぇ)
下方に揺れる茶色を見つめながら、九代目は先日に子どもの親達から受けた相談を思い出していた。
*****
「――学校?」
おうむ返しに呟けば、眼前の人物は常春の笑顔で頷いた。
「えぇ!ツっ君ももうすぐ6歳でしょう?
そろそろ小学校のことを考えてあげないといけないかしらって…」
「この付近にある小学校はイタリア人しか通ってませんし、あのこはまだイタリア語を話せませんからね」
奈々に続いて家光も苦笑する。
もし日系学校に通わせるとなるとここから通うには少し距離が有りすぎる。遠方だからといってボンゴレの力が及ばないわけではない(たとえイタリア国外であろうともボンゴレの力は衰えはしないのでその意味では距離はあまり関係ないのだ)が、そもそも綱吉をボンゴレの名で外に出す積もりはない。まだいまのところは。
そのように話しているうちに、件の日系学校に通う為に引っ越すというならばいっそのこと日本に帰国して日本の学校に通えば良いのではないか、という流れになった。主に提案者である奈々がとても乗り気で。
*****
そんな彼女の様子に、九代目は思うのだ。
――――やはり彼女は故郷が恋しいのだろうか。
沢田家がイタリア・ボンゴレ九代目の私邸にて暮らしはじめること早数年。母子の邸内における自由と安全は完璧なまでに保証されていたが、そのぶんあまり外出はできない生活を送ってきた。
屋敷における母子との会話は全面的に日本語であり、食事は日本料理だってあるし(寧ろ料理が趣味である奈々が自由に使えるよう彼女専用キッチンがあるので奈々自身が和洋中に拘らず自慢の腕を奮ってくれる)、私邸の敷地内には立派な庭や森といった自然も溢れているので室内にばかり籠ってしまうという心配も無いが、それでもやはり異国の地。それも多少軟禁染みた部分の否めないこの生活よりも慣れ親しんだ母国のほうが好ましいのではないか。
愛しい我が子を育てるならば、やはり生まれた国が良いと思っているのかもしれない。
そう思案する。
もともと彼らがこの屋敷に暮らしているのは、沢田母子の安全のためだった。綱吉の顔見せの挨拶に沢田一家が九代目のもとを訪ねていたその間に、タイミング悪くボンゴレと敵対勢力との抗争が勃発し、その間の母子の護衛も兼ねて九代目が沢田一家を私邸に留まらせた。しかしその後抗争が落ち着いても、なんとなく屋敷に溶け込んでしまった奈々と綱吉の存在に、そのまま共同生活は継続され、現在に至っているわけである。
正直最近では九代目は内心(このまま綱吉君がうちの子になってくれれば良いのになぁ)などと思っていたりする。思っていたりはするのだが、しかし、本人達の意思を尊重しないわけにもいかない。
…あぁ、でもやっぱり、私はまだここにいてほしい
(君の笑顔に逢えなくなるなんて、想像だけでなんと色褪せた日々か!)
(君の笑顔に逢えなくなるなんて、想像だけでなんと色褪せた日々か!)
ものっすごく久々、連載の続きです。
うっかり話の流れを忘れかけてる←
えーとこれから、そうそう!親子喧嘩までいかなくては…寧ろ本編開始はいつになることやら;
NEXT→二月の風のような
titleThanks[as far as I know]
を妄想。むしろ晴の守護者を、と言うべきか。
空空はプリーモの晴の守護者はセコーンド(就任前)だと思っていました。
きっかけは、未来編で7種の炎が初出しされたとき、あの晴の炎を見て。
マジあれ憤怒の炎だったから…こんな妄想をしたのですよ↓
①憤怒の炎とは、2代目が怒った時にのみ出したからそう名がちけられたらしい
②晴の守護者の使命は、ファミリーの圧倒的不利を自らの肉体で打ち砕くこと
③晴の守護者の戦闘スタイルは格闘技(肉弾戦)→歴代唯一武器を持たない2代目の戦闘スタイルも当然肉弾戦のはず
④ファミリーの危機→怒る→憤怒の炎
⑤憤怒の炎のパワーはかなりすごい。=不利な状況だって覆せる(かも?)
⑥晴属性の炎は黄色→アニメ当初のXANXUSの憤怒の炎はどちらかというと黄色っぽかった。
アンサー:2代目の憤怒の炎=晴れ属性→2代目は初代の晴の守護者
>>そんな妄想晴の守護者の人物像
●いつも仏頂面だから、したっぱファミリーもいつも遠巻きにしてるんだけど、実は仲間想いの人だったり
●ファミリーが大事だからこそ、敵には容赦がなく、時にはファミリーを守るために非情にもなれる人。でも、言葉が足りなくて誤解されやすい人。
●本当は子供好きなんだけど、ちょーコワモテのせいでシマの子供たちには怯えられるし泣かれるしで無表情に落ち込んでたり
●そーゆーのをみんな理解してる大空のお人には、時に慰められ時にからかわれ。
●守護者の中でも初期メンバーで、マフィア以外でも守護者に引き抜いてくる大空の型破りに苦労してたり
●でもって右腕だったり
●血縁者で更にナンバー2だからって勝手に引退した初代に後を押し付けられてたり。(…あれ?苦労人?)
●ていうか、外見XANXUS・中身ランチアさん?
ここに辿り着いたらなんか無性にハマっちゃいました。
…まあ、途中で原作には修正が入りましたがね…。
(…コミックスになる際の一回目の修正ではあのままだったから、晴の炎はあれって納得したのに!なんで変えちゃうのさ、本誌ぃ~っ)
基本的に過去未来を捏造するにしても原作設定をあまり無視したくないので、これはナシと思ってるんだけど。
でも泡沫設定の大空と霧も大概別人だから、アレにこの晴の守護者加えて、捏造初代ファミリーとして新たに妄想するのは楽しそう…とかは考えてたりします。
空空はプリーモの晴の守護者はセコーンド(就任前)だと思っていました。
きっかけは、未来編で7種の炎が初出しされたとき、あの晴の炎を見て。
マジあれ憤怒の炎だったから…こんな妄想をしたのですよ↓
①憤怒の炎とは、2代目が怒った時にのみ出したからそう名がちけられたらしい
②晴の守護者の使命は、ファミリーの圧倒的不利を自らの肉体で打ち砕くこと
③晴の守護者の戦闘スタイルは格闘技(肉弾戦)→歴代唯一武器を持たない2代目の戦闘スタイルも当然肉弾戦のはず
④ファミリーの危機→怒る→憤怒の炎
⑤憤怒の炎のパワーはかなりすごい。=不利な状況だって覆せる(かも?)
⑥晴属性の炎は黄色→アニメ当初のXANXUSの憤怒の炎はどちらかというと黄色っぽかった。
アンサー:2代目の憤怒の炎=晴れ属性→2代目は初代の晴の守護者
>>そんな妄想晴の守護者の人物像
●いつも仏頂面だから、したっぱファミリーもいつも遠巻きにしてるんだけど、実は仲間想いの人だったり
●ファミリーが大事だからこそ、敵には容赦がなく、時にはファミリーを守るために非情にもなれる人。でも、言葉が足りなくて誤解されやすい人。
●本当は子供好きなんだけど、ちょーコワモテのせいでシマの子供たちには怯えられるし泣かれるしで無表情に落ち込んでたり
●そーゆーのをみんな理解してる大空のお人には、時に慰められ時にからかわれ。
●守護者の中でも初期メンバーで、マフィア以外でも守護者に引き抜いてくる大空の型破りに苦労してたり
●でもって右腕だったり
●血縁者で更にナンバー2だからって勝手に引退した初代に後を押し付けられてたり。(…あれ?苦労人?)
●ていうか、外見XANXUS・中身ランチアさん?
ここに辿り着いたらなんか無性にハマっちゃいました。
…まあ、途中で原作には修正が入りましたがね…。
(…コミックスになる際の一回目の修正ではあのままだったから、晴の炎はあれって納得したのに!なんで変えちゃうのさ、本誌ぃ~っ)
基本的に過去未来を捏造するにしても原作設定をあまり無視したくないので、これはナシと思ってるんだけど。
でも泡沫設定の大空と霧も大概別人だから、アレにこの晴の守護者加えて、捏造初代ファミリーとして新たに妄想するのは楽しそう…とかは考えてたりします。
身支度を終え、仲良く手を繋ぎながら共に食堂へ向かう。長い廊下を進む道中、昨日はあれがおもしろかった、今日は誰それと遊ぶ約束をしているから楽しみだ…等々、懸命に語る幼子の話に相好を崩した笑みで傾聴する老紳士の姿は孫を溺愛する祖父そのもの。
好好爺とした外見と子供の頭を撫でるその姿からは、とても彼こそがゴッド・ファーザーを冠するイタリアンマフィアの首領[ドン]だなどとは想像つかないだろう。
――――ていうか威厳もへったくれもねぇっっ!!
とは、直ぐ横でその一部始終を見ていた人物の心の叫び。
デレッデレに弛みきった表情に、寧ろそのアホ面をおもいっきり撲りたい。そう思いつつも、実際には黙って綱吉の隣で歩を進めるその人は名をXANXUS――話中の老人、ゴッド・ファーザーことボンゴレ九代目の息子である。
XANXUSは温厚的な父とは異なり、気に入らないことには一切我慢をせず直ぐ様手が出る激情型として有名だった。その彼の拳が唸らないとは大変珍しいが、XANXUSも流石に父親でありボスである九代目には不敬はできないのだろう――という訳ではなく。
真相は単に今更過ぎて言う気も失せていただけ。(なんと言っても九代目が“こう”なるのは毎朝のことなので。)
それに何より、にこにこと笑顔の花を咲かせている子どもが暴力を嫌う。ここで暴れて綱吉に泣かれてしまうなんて絶対に御免だ!
…結局のところ彼もまた綱吉に大層甘い一人なのだった。
全然目標まで達成してませんが、お待たせしているのでできてる所までアップ。
超! み じ か い !! ○| ̄|_
とりあえずご要望通りXANXUSさん出せました、ユキさま!
好好爺とした外見と子供の頭を撫でるその姿からは、とても彼こそがゴッド・ファーザーを冠するイタリアンマフィアの首領[ドン]だなどとは想像つかないだろう。
――――ていうか威厳もへったくれもねぇっっ!!
とは、直ぐ横でその一部始終を見ていた人物の心の叫び。
デレッデレに弛みきった表情に、寧ろそのアホ面をおもいっきり撲りたい。そう思いつつも、実際には黙って綱吉の隣で歩を進めるその人は名をXANXUS――話中の老人、ゴッド・ファーザーことボンゴレ九代目の息子である。
XANXUSは温厚的な父とは異なり、気に入らないことには一切我慢をせず直ぐ様手が出る激情型として有名だった。その彼の拳が唸らないとは大変珍しいが、XANXUSも流石に父親でありボスである九代目には不敬はできないのだろう――という訳ではなく。
真相は単に今更過ぎて言う気も失せていただけ。(なんと言っても九代目が“こう”なるのは毎朝のことなので。)
それに何より、にこにこと笑顔の花を咲かせている子どもが暴力を嫌う。ここで暴れて綱吉に泣かれてしまうなんて絶対に御免だ!
…結局のところ彼もまた綱吉に大層甘い一人なのだった。
全然目標まで達成してませんが、お待たせしているのでできてる所までアップ。
超! み じ か い !! ○| ̄|_
とりあえずご要望通りXANXUSさん出せました、ユキさま!
以前にリクエストのあった、家光さんカミングアウト前提パラレルのゆりかご事件に関するやつです。
連載予定。とりあえずまだ序盤。
綱吉5歳くらい。九代目視点。
『永久に眠れ』:titleThanks[as far as I know]
チチチ、ピピッ、
「…ぉの、あさですよーぉ!」
小鳥のさえずりと共に耳許をくすぐる、鈴を転がしたような高く愛らしい声。ゆさゆさと懸命に揺する、肩に置かれたちいさく柔らかなてのひら。
その感触に、微睡みの中から抜け出してゆっくりと目蓋を持ち上げれば開けた視界に一番に映るのは、朝日に透けてきらきら輝く甘やかな色の髪。飴細工のような透明感ある焦茶のクリッとした大きな瞳と目があうと、相手は顔の筋肉を精一杯に使って笑みをつくり、
「あ!おはよーございますっ、のーの!」
「――はい、お早うございます。」
ふっくり柔らかそうな唇から発せられる丁寧な挨拶に、此方も同じく丁寧に返す。
そんな、毎朝恒例のやりとり。
この時間こそ、しわまみれ骨ばかりの老体に鞭打ち多忙な日々を送る自身とってのかけがえのない活力源であり、一日の内で最上級の幸福な時間であると内心ひとりで至福を噛みしめる。
「今日も『お務め』ご苦労様です、綱吉くん。」
そう言って頭を撫でれば愛しの幼子は、誇らしげに、けれどもほんのりと照れくさそうにして「えへへ!!」と笑う。
自分もみんなの役に立ちたいのだと、なんとも可愛らしくもいじらしいおねだりを受けて彼に『お仕事』を任せるようになってから早数ヶ月。
初めてあった時はまだハイハイも出来ないくらい小さな赤ん坊だった子どもは、今では自由に走り回れる程に成長し、それどころか既に自立の第一歩も踏み出し始めている。
子どもの成長とは総じて速いものだとわかっているけれど――あぁ本当に。しみじみ思うよ、
時が過ぎるのは早いねと
(もう君がイタリアに来て何年目だろう。すっかり君の笑い声が当たり前になった)
NEXT→私はまだここに
連載予定。とりあえずまだ序盤。
綱吉5歳くらい。九代目視点。
『永久に眠れ』:titleThanks[as far as I know]
チチチ、ピピッ、
「…ぉの、あさですよーぉ!」
小鳥のさえずりと共に耳許をくすぐる、鈴を転がしたような高く愛らしい声。ゆさゆさと懸命に揺する、肩に置かれたちいさく柔らかなてのひら。
その感触に、微睡みの中から抜け出してゆっくりと目蓋を持ち上げれば開けた視界に一番に映るのは、朝日に透けてきらきら輝く甘やかな色の髪。飴細工のような透明感ある焦茶のクリッとした大きな瞳と目があうと、相手は顔の筋肉を精一杯に使って笑みをつくり、
「あ!おはよーございますっ、のーの!」
「――はい、お早うございます。」
ふっくり柔らかそうな唇から発せられる丁寧な挨拶に、此方も同じく丁寧に返す。
そんな、毎朝恒例のやりとり。
この時間こそ、しわまみれ骨ばかりの老体に鞭打ち多忙な日々を送る自身とってのかけがえのない活力源であり、一日の内で最上級の幸福な時間であると内心ひとりで至福を噛みしめる。
「今日も『お務め』ご苦労様です、綱吉くん。」
そう言って頭を撫でれば愛しの幼子は、誇らしげに、けれどもほんのりと照れくさそうにして「えへへ!!」と笑う。
自分もみんなの役に立ちたいのだと、なんとも可愛らしくもいじらしいおねだりを受けて彼に『お仕事』を任せるようになってから早数ヶ月。
初めてあった時はまだハイハイも出来ないくらい小さな赤ん坊だった子どもは、今では自由に走り回れる程に成長し、それどころか既に自立の第一歩も踏み出し始めている。
子どもの成長とは総じて速いものだとわかっているけれど――あぁ本当に。しみじみ思うよ、
時が過ぎるのは早いねと
(もう君がイタリアに来て何年目だろう。すっかり君の笑い声が当たり前になった)
NEXT→私はまだここに
2月14日夕方。
昼間に沢田家に集まっていたメンバーが帰り、一息つく綱吉。
沢田家では今年も去年同様、女子一同によるチョコ作りが行われたのだ。
ビアンキ対策に駆けずり回り、出来上がったビアンキ作チョコレートは死ぬ気ツナの鉄の胃袋が処理。
幸い今年は合同でなく一人一人個別に作ったようで、無事ポイズン抜きのチョコレートを貰うことができた。
京子から手作りチョコレートを貰えたことを喜ぶ綱吉。どーせ義理チョコだろうとわかっていても顔がにやけるのを抑えきれない。
綱吉の手にはチョコの包みが4つ。京子、ハル、イーピン、それからクロームのチョコ。(ちなみに奈々からは朝の内にもらった。綱吉は毎年、母からチョコを渡されてはじめてバレンタインということを思い出す。)
そう、今年はクロームもいた。
これまであまり京子やハルと話す機会もなかった彼女だが今回のことで少し仲良くなったようで、それに綱吉は安心する。
特殊な事情を抱えているとはいえ、できるならばクロームにもあの年頃の普通の女の子のように過ごして欲しいと、綱吉は思っていた。
お礼と言われてもらったクロームのチョコの包みを見ながらそんなことを考える綱吉。
綱吉に渡した以外にあと3つ包みを大事そうに抱えて帰ったクロームの姿を思い出す。
きっとあれは、城島犬と柿本千種、そして六道骸の分なのだろう。
外気の寒さに家に戻った綱吉。何か暖かいものを…と台所を覗いてみると昼間の残りだろうか、割チョコが数個ある。それから牛乳…
ちょうどいい、と小鍋に牛乳を開けコンロの火をつける。
チョコの欠片を溶かし込めば出来上がったのは、ホットチョコレート。
今日思いついてとっさに書き留めました。あくまで草案だからへんなとこは無視してください///)
いま、これを元に書き直し中。できたら14日中にMEMOかなにかで更新する…かな?
昼間に沢田家に集まっていたメンバーが帰り、一息つく綱吉。
沢田家では今年も去年同様、女子一同によるチョコ作りが行われたのだ。
ビアンキ対策に駆けずり回り、出来上がったビアンキ作チョコレートは死ぬ気ツナの鉄の胃袋が処理。
幸い今年は合同でなく一人一人個別に作ったようで、無事ポイズン抜きのチョコレートを貰うことができた。
京子から手作りチョコレートを貰えたことを喜ぶ綱吉。どーせ義理チョコだろうとわかっていても顔がにやけるのを抑えきれない。
綱吉の手にはチョコの包みが4つ。京子、ハル、イーピン、それからクロームのチョコ。(ちなみに奈々からは朝の内にもらった。綱吉は毎年、母からチョコを渡されてはじめてバレンタインということを思い出す。)
そう、今年はクロームもいた。
これまであまり京子やハルと話す機会もなかった彼女だが今回のことで少し仲良くなったようで、それに綱吉は安心する。
特殊な事情を抱えているとはいえ、できるならばクロームにもあの年頃の普通の女の子のように過ごして欲しいと、綱吉は思っていた。
お礼と言われてもらったクロームのチョコの包みを見ながらそんなことを考える綱吉。
綱吉に渡した以外にあと3つ包みを大事そうに抱えて帰ったクロームの姿を思い出す。
きっとあれは、城島犬と柿本千種、そして六道骸の分なのだろう。
外気の寒さに家に戻った綱吉。何か暖かいものを…と台所を覗いてみると昼間の残りだろうか、割チョコが数個ある。それから牛乳…
ちょうどいい、と小鍋に牛乳を開けコンロの火をつける。
チョコの欠片を溶かし込めば出来上がったのは、ホットチョコレート。
今日思いついてとっさに書き留めました。あくまで草案だからへんなとこは無視してください///)
いま、これを元に書き直し中。できたら14日中にMEMOかなにかで更新する…かな?
もしも家光さんが奈々さんに、自分がイタリアンマフィアだということを全部話していたら…を大前提において進むタイトルそのまんまなパラレル。
基本ギャグ?
みんな幸せにするよ!ご都合主義万歳!なノリで、暗い話はなくしたいなあと模索中。
イタリア組とちまツナのほのぼのとか、かけたらいいなぁ(願望)
今のところの設定
基本ギャグ?
みんな幸せにするよ!ご都合主義万歳!なノリで、暗い話はなくしたいなあと模索中。
イタリア組とちまツナのほのぼのとか、かけたらいいなぁ(願望)
今のところの設定
- 奈々さんもツナも家光さんの仕事を知っているし、マフィアの人と仲良し。
- ツナは 出産:日本→幼少期:イタリア→小学校:日本 で育ちます。
- ボンゴレはみなさん日本語も話せるので、沢田一家の日常会話はイタリアでも日本語。
- イタリア時代、ツナとバジルは幼馴染。
- リボーンはやっぱりツナの家庭教師してます。
- リボ、コロをはじめ他のアルコバレーノとも面識あり。
- ヴァリアーとも仲良し。(この話では『ゆりかご』事件の真相は、ツナを日本の小学校に行かせる行かせないで、九代目親子大喧嘩だったり)
- 中学以降の人間関係はだいたいそのまんま。ドジは変わらないのでダメツナ呼びもされる。
- 黒曜組は骸の右目のことがあるのでどうしようか悩む…移植後ツナの超直感で保護とか?
- 沢田雛菊/15歳/ツナの年子の姉。愛称ヒナ。
- (ツナが27だからお姉さんは17→ヒナ、なんていうセンスの無い命名理由。)
体が弱く、空気のよい田舎で養生していたが、並盛に帰って来る。
入退院も多かったので学校は出席日数が足りず、一学年下のツナ達と同じく中二。
容姿は奈々似。
髪が腰くらいまである以外はツナとの見分けもつかない(笑)
ゆるくウェーブの掛かった天パでふわふわ。
コメディにしたいけどできるかどうか。シリアスの可能性もあり。
とりあえずシスコンなツっ君を書きたい。
十代目がイタリアに行ってママンが日本に独りになるなんて嫌だ!でも奈々さんはたぶんイタリアには来ない気がする。…ならばもう一人家族がいたら?
……というかんじで生まれた沢田家長女。
うちでREBORN!の話を書くなら共通設定になるだろうコトゴト。
合言葉は捏造・妄想!!
合言葉は捏造・妄想!!
- ツナのボンゴレ襲名は18歳の誕生日。
→もともとリボーンが5年間でマフィア教育と守護者選別、その後先代ボス・門外顧問双方から正式にボンゴレリングを継承するのが九代目達の十代目育成計画だったという設定。(ザンザスの暴走で計画は狂いリングを渡すのが早まった)- 襲名式前後の話で書きたいネタ
- →ツナの迷い(「When I ask you,」絡みの話)
- →10月生まれ組の誕生日話(ツナの贈り物/ザンザスがツナに忠誠を示す/リボーンの思い...etc)2007/10/10(途中):ホワイト・オパールを掲げて
- →ツナの迷い(「When I ask you,」絡みの話)
- イタリアで通ってる高校はディーノさんも行ってた例のマフィア関係の子供が多い学校。
→日本では信頼のおける部下と年上の同業者のコネをGETしてるので、高校時代はここで同年代の同業者にネットワークを作るのがリボーンせんせーのねらいだったりするかもしれない。 - 家光は超直感を持ってない。だからボス候補に挙がらなかった。
- 初代と闇の呪いにまつわるはなしいろいろ捏造したい。 Notツナ初代生まれ変わり。
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